カラダのはなし

鉄とうつの関係

最近、うちにも相談が増え続けているのが「うつ」です。

近年相当な勢いで増えている気がしますね。しかも、「うつっぽい」というグレーゾーンを含めれば小学生でもいます。小学生で心療内科などに通う様な時代になってしまったのかと、少し残念です。

 

そこで今日は、鉄とうつの関係に絞ってお話します。

 

鉄といえば、「貧血」を思い浮かべるのではないでしょうか?

貧血は一言で言えば酸欠状態です。

症状は・・・

  • めまい
  • 倦怠感
  • 疲れやすい
  • 息切れしやすい
  • 頭痛
  • 動悸

などです。

 

では「うつ」の症状は・・・

  • 疲労感(実際に疲れているのとは違う)
  • 息切れ・息苦しい
  • 倦怠感
  • 睡眠障害
  • 動悸
  • 頭・肩・首の重さや痛み、懲り

 

どうでしょうか?結構、酷似していませんか?

貧血傾向の人でも肩こりや首こりを訴えますから、症状だけでは原因の判断が難しいのです。

もし、貧血の人が貧血を疑われずに抗うつ剤などを処方されても効果は出ない可能性が高いです。

まずは貧血の傾向があるのか、ないのか?

貧血の疑いが晴れれば、また違ったアプローチを考えればいいでしょう。

貧血傾向があるのなら、その原因と対処法を行う必要があります。

貧血を見抜け

貧血検査といえば、血液検査です。

しかし、貧血傾向なのに血液検査をしても問題ないと言われてしまうケースがかなり多いです。

なぜなのでしょうか?

検査機関によって基準は異なりますが、とある検査機関の基準値を示します。

 

◆ヘモグロビン:11.5〜15.0g/dl

◆血清鉄:男性50〜200μ/dl 女性40〜180μ/dl

◆フェリチン:男性9.0〜275ng/ml 女性4.0〜87.0ng/ml

 

この範囲内であれば貧血は無し!と判断される可能性が高いです。ちなみに、フェリチンは通常検査をしてもらえませんので、わざわざ希望するか、専門機関にお願いする必要があります。

 

ここで違和感を感じて頂きたいのは、基準値の幅が広いということです。

女性で

ヘモグロビンが11.5、血清鉄40、フェリチン4.0の人と

ヘモグロビン15.0、血清鉄120、フェリチン50の人とでは状態は全然違います。

しかし検査基準値内なので二人は「正常」になります。

下限ギリギリで正常と言われて貧血(うつ)症状に苦しむ人があまりにも多いのです。

 

なので、ご自身でもある程度は判断できるように、以下の基準を目安に考えましょう。

(医師・医学博士 宮澤賢史先生の著書より)

 

◆ヘモグロビン:男性14.5g/dl 女性13g/dl

◆血清鉄:男性・女性100μ/dl

◆フェリチン:男性・女性20ng/ml

いずれも最低限の値です。

 

これ以下は貧血がある可能性があります。もちろん他の項目からも考察する要素はあるのですが、まずはこの基準で見てみるといいでしょう。

 

特にフェリチンは、貯蔵鉄と言って蓄えられた鉄です。この値が低い場合は重度の貧血を疑います。

しかし風邪などの感染、炎症がある場合は値が急上昇しますので参考になりません。

炎症が強い場合には肝機能やCRPの数値なども上昇するので合わせて判断が必要です。

早急に貧血の対処を!!

貧血の疑いがあれば、専門家の指示のもとで対処をしてください。対処しなければ、抗うつ剤を飲んでいても改善しない可能性が高いです。

鉄剤は慎重に行うべきサプリでもあるので、独自の判断では行わないようにしましょう。

食事からの鉄分の摂取は

動物性(ヘム鉄)と植物性(非ヘム鉄)に分かれます。

動物性は、赤身肉やレバーなど

植物性は、ほうれん草やプルーンなど

 

吸収率で言えば、動物性が植物性よりも高いです。しかし、肉類の食べ過ぎは腸内環境の悪化も起こしやすいので偏らずに

バランスを心がけましょう。

 

鉄の吸収には胃酸が必要です。胃の手術後に貧血になるのはそのためです。

胃酸をしっかり出させるためには、よく噛むこと、普段水分を摂り、食事中は摂らないこと

ストレスを溜めないこと(自律神経の乱れを防ぐ)、適度な運動、胃薬の長期服用は避けること、

大根おろしやレモンを合わせて摂るなどがあります。

 

もし鉄欠乏があってうつ症状が出ているのであれば、まずは鉄欠乏改善から取り組んでみてください。

食欲までなくなってしまっている場合は、信頼のおける治療家やセラピストにお願いしてみましょう。

 

必ず元気になると信じて。

あなたが今よりもっと元気になりますように!!